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大阪・此花のホテルで「てへぺろキッチン」 認知症の高齢者が接客

ドレッシングをかける様子を温かく見守る来店客

ドレッシングをかける様子を温かく見守る来店客

 認知症の高齢者が接客を行うイベント「てへぺろキッチン」が9月24日、「ホテル ユニバーサルポート ヴィータ」(大阪市此花区桜島1)2階「ポートダイニング リコリコ」で開催された。

ケチャップでハートの絵を描くサービスも

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 主催は、大阪市此花区社会福祉協議会やケーエスケー(門真市)などから成る実行委員会。同イベントは2018(平成30)年、特別養護老人ホーム「ラヴィータ・ウーノ」(伝法6)施設長の中川春彦さんが、認知症への理解を深めてもらおうと企画した。6回目となる今回は、9月の「アルツハイマー月間」に合わせて、イベント目的に賛同した同ホテルで初開催した。

 当日は、同イベントの趣旨を理解した上で応募のあった38人の来店客を相手に、認知症のある高齢者10人がホールスタッフとして接客。テーブルごとに担当が割り当てられ、事前に用意した注文票やワゴンを活用しながら、フードやドリンクの注文聞き取りやサーブのほか、食器を下げることも行った。来店客が、耳の聞こえにくいスタッフに近づき大きな声でゆっくりと注文を伝える様子や、料理ができるまでの間スタッフとの会話を楽しむ様子が見られた。

 オムライスを注文した客に、スタッフがケチャップで絵を描くサービスも提供。94歳の母親みよこさんに接客してもらった60代の男性は「オムライスにハートを2重に書いてもらい、愛を感じた。生き生きとした姿やいろんな人と交流する様子も見ることができ、良かった」と笑顔を見せた。

 接客後、働いた高齢者スタッフに2,500円の給料が支給された。第1回からイベントに参加し、今回も接客を担当したひでこさんは「楽しかった。お客さんはとてもいい方だった。幸せでした」とゆっくりと感想を述べた。

 イベントを終えホテルシェフの平井宏典さんは「レストランで提供する料理は、作り手とそれを届けるホールスタッフが届けることで完成する。ホールスタッフの皆さんが温かい空気をつくってくださり、おなかも心も満たされる食事となったのでは」と話す。実行委員の山田起由さんは「お客さまやホールスタッフの笑顔があふれ、大成功でイベントを終えられた。来年も開催したい」と意気込む。

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