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北加賀屋の「寿楽温泉」が復活 創業夫婦から受け継ぎ、地元病院が運営

リニューアルオープンした「寿楽温泉」

リニューアルオープンした「寿楽温泉」

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 大阪・北加賀屋の銭湯「寿楽(じゅらく)温泉」(大阪市住之江区北加賀屋1)が2月26日、リニューアルオープンした。運営は社会医療法人三宝会 南港病院(同)。

小上がりの段差がついた浴槽

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 寿楽温泉は1963(昭和38)年、造船所で働く労働者でにぎわっていた北加賀屋に夫婦が開業した老舗銭湯。風呂付き住宅の増加による銭湯需要の低下や、夫婦が高齢となり体力的に運営が難しくなったことから2021年8月、閉業した。

 解体作業現場近くを通りかかった南港病院の理事長・三木康彰さんが「地元の歴史ある銭湯がなくなってはさみしい」と運営継承を提案し、再オープンにこぎ着けた。

 木造2階建ての銭湯は、外装や骨組み、脱衣所の鏡やロッカーなど内装の一部を残し、開業当時の雰囲気をとどめた。浴槽タイルやレイアウト、配管などを改修。店主夫婦が暮らしていた2階は、内装をそのままに約30畳の和室の休憩スペースとして使う。

 1階の玄関前には開業当時からある番台を中心に、その左右に女湯・男湯を備える。浴場は広さ約50平方メートルで、ジェットバスや電気風呂などを設置する。浴槽の底には、北加賀屋のアイコン的存在の黄色いアヒル「ラバー・ダック」柄をタイルで描く。風呂の湯は軟水で、ボイラー室でまきをくべながら水温が43度~43.5度になるよう調節する。

 南港病院の三木順子さんは「銭湯を交流の場にして、1971(昭和46)年に開院した南港病院と共に地域を盛り上げていきたい。2階の休憩スペースを活用して地域交流イベントなども計画していく」と話す。

 営業時間は15時~23時。水曜定休。料金は大人(中学生以上)=490円、小学生=200円、小人(未就学児)=100円。

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