1日1室限定の謎解きホラールーム「THE BLOOD FLOOD 血塗られた絵画(メッセージ)」の提供が10月15日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式ホテル「ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ」(大阪市此花区島屋6、TEL 06-6460-8000)で始まった。
2015(平成27)年に姉妹館「ホテル ユニバーサル ポート」で始まった「ホラールーム」シリーズ。毎年ホラー好きや謎解きファンからも好評で、昨年は予約開始当日に約9割の予約が埋まるほどの反響があったという。同ホテルでの展開は初で、「ホテル ユニバーサル ポート」同様、謎解き企画の運営会社が謎を制作。今回は「過去最高レベルの難易度」といい、広報の大山真由子さんは「謎解き好きの方にも満足できるクオリティーに仕上がっている」と話す。
今回の客室は「不気味な絵画が散在するアトリエ」という設定。宿泊者が物語の主人公である「美術学者」として、「室内に散在する絵画が秘める謎を解き明かし、得体の知れない恐怖感から脱却する」というストーリーで謎に挑む。室内は暗めに照明を設定し、不気味な絵画やクモの巣のほか、血塗られた装飾を施した彫刻作品などを備える。不定期に鐘の音が鳴る演出も施し、怪しい雰囲気の客室に仕上げた。
用意した謎は、鉛筆をこすって模様などを写し取る絵画技法の「フロッタージュ」を使ったり、絵画をよく見て調べたりと「いかに美術学者になり切るか」が、謎を解く近道となっている。自身のスマートフォンを使ってストーリーを進める展開も用意し、客室中央にあるモニターに画面を映して楽しむこともできる。アナログ手法とデジタル手法の両方を組み合わせることで、物語への没入感を演出した。用意する謎は全15個。所要時間は2、3時間。同ホテルのツイッターでは、作品のストーリープロローグも公開している。
同室の制作を担当するウェブマーケティング課の地行保さんは「ホテルの特徴でもある明るい色味を損なわないように心掛けて装飾した。謎解きが終わった後も、客室の変わりようと一緒に楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。
料金は1泊1人(素泊まり)=8,000円~(4人1室)。各月の第3金曜から翌月の宿泊予約を受け付ける。対象宿泊期間は公式ウェブサイトで確認可能。2022年2月27日まで。「ホテルユニバーサルポート」では、シリーズ第7弾となる「謎解きホラールーム」を今冬に開催する予定。