イギリスを拠点に活動する覆面アーティスト・バンクシーさんの作品を展示する「バンクシー展 天才か反逆者か」が10月9日、大阪・南港のATC(大阪市住之江区南港北2)ITM棟2階「大阪南港ATCギャラリー」で始まった。
同展は2018年、モスクワに始まり、サンクトペテルブルクなど世界6都市を巡回し、これまで累計100万人以上を動員。展示する作品数は70点以上で、過去最大規模の展示数を誇る。大阪で開催するのは今回が初めて。
社会への鋭いメッセージが込められているのがバンクシー作品の特徴。同展は、オリジナル作品や版画などを、「政治」「抗議」「消費」など12のテーマごとに分けて構成。赤い風船に手を伸ばす少女を描いた「ガール・ウィズ・バルーン」や、パレスチナ人の人権を訴えた「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」などの代表作のほか、バンクシーさんのスタジオを再現したインスタレーション「アーティスト・スタジオ」や、大型3面スクリーンによるイメージ映像「マルチメディア・ホール」などの体験型展示もあり、会場全体で世界観を表現する。
大阪展では、コロナ禍でバンクシーさんの自宅のトイレそのものをアートに描いた作品も再現展示。作品は、トイレの至る所に自由にいたずらに動き回る数匹のネズミを描いたもの。展示作品をより深く楽しめるよう、アプリによる音声ガイドも無料で用意。フォトスポットなどもあり、全作品撮影できる。
開催時間は平日10時~20時(12月以降の平日は17時まで)。日時指定チケットは大人=平日1,800円、土曜・日曜・祝日2,000円、大学生・専門学校生・高校生=同1,600円、同1,800円、中学生以下=同1,200円、同1,400円、未就学児無料。平日17時以降の入場限定で割引チケットも用意する(10月・11月限定)。12月31日・2021年1月1日休館。2021年1月17日まで。