複合施設「TUGBOAT TAISHO(タグボート大正)」(大阪市大正区三軒家西1)の第1期エリア「フードエリア」が1月18日、オープンする。
大正区と、飲食店などの事業を運営するリタウン(浪速区)がタッグを組んで、尻無川河川敷にオープンする施設。河川敷を活用し、大正区をはじめとする大阪ベイエリアの活性化に取り組むことが目的。施設コンセプトは「つくるが交わる」。総敷地面積は約3200平方メートル。年間来場客は75万人を目指す。
第1期は、全16店舗の飲食店が入る「フードエリア」がオープン。「つくるが交わる」に合わせ、大阪を拠点に営業している店舗や、地産地消に取り組む店舗を中心に、社長自らリーシングを行った。観光客だけでなく、地元の人も利用できるよう幅広い層を狙ったラインアップとなっている。
1階は、カフェ・レストランエリアと、メインとなるフードホールエリア「新カモメ食堂街」で構成。エントランス部分に位置するカフェ・レストランエリアには、国産食材にこだわった弁当店「ザ・マーケット ベントウ」や、スペシャルティコーヒーのみを扱うベーカリーカフェ「モンディアルカフェ328タグボート」、川辺に浮かぶ船上レストラン「ピッツェリア・ダ・ドッツ」を展開する。
「新カモメ食堂街」は、注文した品をそれぞれ持ち寄って好みの席で食べるスタイル。店先には、各店舗のアイコンメニューをネオン看板で再現。関西風出汁をメインにした料理などを提供するデリ酒場「アトリエスタ食堂」や、中央卸売市場直送の海鮮天ぷら店「イチバノチカラ」のほか、農家と客をつなぐサワー専門店「ザマーケット サワーラボ」、神戸ミシュランビブグルマンを受賞した担担麺専門店「KOBE ENISHI」を展開。そのほか、たこ焼き、バーガースタンド、クラフトポテト専門店などジャンル豊富な10店舗が出店する。
3階はバー・スナックエリア。地元・大正区で長く愛される名物バー「SUNSET2117」が移転オープンするほか、さまざまな仕掛けを用意するスナック「大正いやんばかん」、沖縄料理店「沖縄酒場きじむなーの森」の3店舗が入り、1階に比べてよりディープな地元・大正区の雰囲気を楽しめる。
「新カモメ食堂街」奥には「若手アーティストが赤字リスクを気にせず場数をこなせるステージに」と、「ET-KING」などのアーティストを輩出するBARIKI (大阪市北区)と共同運営する「ライブステージ」を併設。一定の条件をクリアしたアーティストには無料で会場を貸し出し、各アーティストの特徴が出るよう余白を意識した空間に仕上げた。当分は週末を中心にライブを開催する予定。
ワークショップ施設や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまでの定期船の運航を始める第2期エリアは今春にオープン予定。かねて注目されている川辺に浮かぶ日本初のホテル「Water Hotel PAN AND CIRCUS」の第3期エリアは、今秋にオープンを予定する。
「新カモメ食堂街」の営業時間は、16時~23時(土曜・日曜・祝日は11時~、「シーガルダイナー」を除く)。そのほかは各店で異なる。