縁里庵(ゆかりあん)かつもと鍼灸(しんきゅう)院(大阪府泉佐野市上瓦屋9)が行う「眼灸(がんきゅう)」の施術中の様子が話題になっている。
同鍼灸院は2014年8月に開院。筋肉と皮膚を狙った美容はりを目玉に施術を行っており、患者に合わせた「オーダーメード鍼灸」で施術する。院内は、カフェをイメージした造りで木目調の柔らかい雰囲気。施術は完全個室で行い、3室設ける。「どこを見ても目に留まるように」と至る所に、「はり」にかけた「ハリネズミグッズ」を配置する遊び心も。
眼球が飛び出した宇宙人のような施術姿が話題になっている「眼灸」は、眼精疲労に悩む患者向けに考案した施術。木と磁石で作った勝元宏亮院長オリジナルの眼灸は「1番心地よい温度になるように1ミリ単位で高さにこだわった」(勝元院長)といい、5年間試作を重ねて昨年完成した。施術は約10分間で、どの施術にもセットで付いてくる。患者からは「視界が広がった」「目がスッキリした」と好評だという。
勝元院長は、「インスタ映えは決して狙っていない」と話すも、「施術中は頼まれたら進んで写真を撮影している」とまんざらでもない様子。開始から1年がたち、SNSにアップしている施術中の写真を見た人が来院するなど、じわじわ普及してきているのを肌で感じているという。
今後の眼灸の展望について勝元院長は「痛そう、熱そうという鍼灸のイメージを払拭(ふっしょく)して、鍼灸に興味を持ってもらうための入り口をつくれたらうれしい。今後も改良を重ねていけたら」と話す。
診察時間は9時~19時。日曜・祝日定休。