海遊館(大阪市港区海岸通1)エントランスビル4階の30周年記念特別展「海遊館ミュージアム」が3月3日、展示エリア内を一部リニューアルした。
昨年6月より開催している「30周年記念特別展」。会場では、海遊館の裏側の工夫や、建設当時の資料などを展示し、30年間で蓄積した知識や技術を詳しく紹介しており、来場者からも人気が高い。
新たに用意したのは、「アリューシャン列島」水槽で暮らす海鳥「エトピリカ」の給餌体験を楽しめるゲーム。縦約1.8メートル・幅約2.8メートルの巨大スクリーンに、海遊館で飼育している6羽のエトピリカが登場し、備え付けのタブレット端末を使って飼育員さながらの給餌を体験できる。広報の山田樹子さんは「個体識別の難しさや、給餌作業を楽しみながら学ぶことができる」と話す。
ワモンアザラシが暮らす「北極圏」水槽の環境再現について紹介するパネルや、海遊館で暮らす4種類のペンギンの大きさや生息地を、等身大レプリカなどを用いて紹介するコーナーのほか、「チリの岩礁地帯」水槽のカタクチイワシを傷つけないように運ぶ方法や、餌の食べ方を紹介するパネルなども新設した。そのほか「サプライズガイド」と題して、飼育員が不定期で会場に登場するイベントも。模型や写真を用いた給餌解説や、裏側のエピソードを楽しめる。「サプライズガイド」は、4月11日までを予定。
山田さんは「水槽越しでは伝わらない展示の工夫や技術を紹介している。少しでも皆さんの心に残ってもらえたら」と期待を寄せる。
「海遊館ミュージアム」は2022年1月中旬まで。