「マンモス展~その「生命」は蘇(よみがえ)るのか~」が7月31日、大阪・南港のATC(大阪市住之江区南港北2)ITM棟2階「大阪南港ATCギャラリー」で始まった。
ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から発掘されたマンモスや、古生物の冷凍標本を史上最大規模で展示する同展。当初は名古屋市科学館(愛知県名古屋市)で3月14日から開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開幕を延期。展示構成監修者はいとうせいこうさん、古生物学監修者に野尻湖ナウマンゾウ博物館近藤洋一館長などが携わっている。
会場には、過去・現在・未来の3つの展示ゾーンで構成。目玉は、「現在」ゾーンに展示する世界初公開となる冷凍標本の数々。2018年に発掘された4万1000~4万2000年前の「仔ウマ『フジ』」は、世界で初めて欠損のない完全な仔ウマの遺骸として発掘され、液体の血液と尿が採取された。2013年に発掘された約3万2700年前の「ケナガマンモスの鼻」は、これまで考えられていたマンモスの鼻の形状を覆す発見となった貴重な個体標本だという。
「未来」ゾーンでは、近畿大学「マンモス復活プロジェクト」に焦点を当てて最先端生命科学をナビゲート。展示をより理解できるよう、音声ガイド(1台=550円)も用意。「通常版」と、子どもでも分かりやすい「ジュニア版」の2種類をそろえ、「通常版」は梶裕貴さんが、「ジュニア版」は東山奈央さんが案内する。
「グッズコーナー」も併設。大阪会場限定のグッズとして、同展オリジナルキャラクターが描かれた「マンモス学習帳」(352円)や「リングノート」(660円)のほか、アニメ「はじめ人間ギャートルズ」とコラボしたグッズも用意する。
開館時間は10時~17時。チケット料金は、大人=1,700円、中学生・小学生=900円。小学生未満は入場無料。9月22日まで。