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北加賀屋に大型「アーティストスペース」 アーティストの創造活動を支援

アーティストスペース「Super Studio Kitakagaya(SSK)」©増田好郎

アーティストスペース「Super Studio Kitakagaya(SSK)」©増田好郎

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 アーティストやクリエーターの創造活動を多面的にサポートするアーティストスペース「Super Studio Kitakagaya(SSK)」(大阪市住之江区北加賀屋5)が6月8日、本格稼働した。運営は千島土地(大阪市住之江区)、一般財団法人おおさか創造千島財団(同)。

高さ約6メートル・広さ約430平方メートルの大型倉庫兼作業スペース

 北加賀屋でアートによるまちづくりを推進している両社が手掛けるプロジェクト。アーティストの制作環境の場所づくりが手薄な背景から、アーティストが創造活動を断念せざるを得ない状況を断ち切るため、アーティスト支援とアートと地域を結ぶ試みで始まった。同社の木坂葵さんは「賃料もできる限り抑え、作業環境も整備し、アーティストが『創り続けることができる』場所に仕上がった」と話す。

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 同スペースは、約650平方メートルの元造船所の建物を改修したもの。2階建てで、大小のスタジオや宿泊設備のほか、ラボ兼ギャラリーなど複数の機能を設備する。スタジオの中には、高さ約6メートル・広さ約430平方メートルの大型倉庫兼作業スペースや、音や匂いが出る作業も可能な、離れの作業場なども完備。スペースは、光熱費と消費税込みで3万円と格安の賃料設定。展示やイベントも開催可能で、作業は24時間利用可能。アーティストの制作環境支援を第一に考えたスペースに仕上げた。

 現在、多方面で活躍する20代~40代のアーティストら13人が入居中。倉庫兼作業スペースの一角では、先駆けて入居した野原万里絵さん、林勇気さん、前田耕平さんによる共同制作企画「只今」を開催。2021年5月15日までの長期企画で、約1年かけて完成させていく。このスペースを創作の場として使いこなすだけでなく、素材の対話から検証・開拓する試みという。

 野原さんは入居してからこれまでの約4カ月の日々を振り返り、「普段は展示期間中や、展示会後に作品の感想をいただくことが多いが、ここでは制作中に意見を聞けるので良い」と話す。今後の展望として「自分とは違うジャンルのクリエーティブに触れ合うことができるチャンス。これを機に新しいものを生み出していきたい」と笑顔で話す。谷原菜摘子さんは「天井が高く開放感があり、電灯の色も良いほか、防音性も高い。大型の作品を搬入するのもたやすかった」と作業スペースの快適さについて語る。「ここに来たからには、これまでよりも良い作品を創っていく」と決意を固めた。

 スペース別棟には、人気ベーカリー「foodscape!」(大阪市福島区)などを手掛ける料理人・堀田裕介さんがプロデュースするスナック「スースースナック」を設ける。アーティスト同士や、地域住民との交流の場を図ることが目的で、3人のママが日替わりでカウンターに立つ。開業は今秋を予定しており、プレオープンとして6月17日から、オンライン上でママとの語らいを楽しめる試みを始める。参加無料。

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