シェアアトリエ「ヨリドコ大正メイキン」(大阪市大正区泉尾2、TEL 06-6456-2460)がオープンして1年がたった。クリエーターら6人が利用し、新しい働き方に挑戦している。運営はオルガワークス(北区)。
築65年の長屋「小川文化」2棟のうち廃虚化していた北棟をリノベーションし、1階をシェア工房、2階をクリエーター向け住宅兼アトリエとして利用できる「住居+店舗一体型シェアアトリエ」として、昨年11月21日にオープン。創作と販売の場を一体化することでクリエーター独自のビジネスモデルの確立を目指し、「住みながら働く」ことの実現を進めているという。
現在はアトリエとして6人が利用中。クリエーターは、ペーパーアート作品や雑貨制作、洋服作りなど多岐にわたる。大学生のめいと共同利用する人も。利用者からは「制作の場を見てもらう機会が増えた」「10年以上構想していた表現活動にやっと取り組めるようになった」など手応えを感じる声が上がっているという。利用予定者の中には、年内で脱サラして革小物作家として起業する40代男性もいる。
月に1回作品を展示・販売するショップ「Shop 大正メイキン」もクリエーターらが企画・運営しており、近隣の住民が多く訪れているという。11月24日・25日にも開き、1周年を記念し、ワークショップやトークイベントなど内容を通常より充実させる。オープン時間は12時~18時。
同社担当の細川裕之さんは「現在はアトリエ利用のみだが、住み込みとしての利用者も増やしていけたら。現在ショップ開催は月に1回だが、今後は常にいろいろな人が訪れるような場となり大正区の盛り上がりに貢献できたら」と意気込む。