大阪・弁天町のアクロバットスタジオ「パワーアーツ」(大阪市港区波除6、TEL 06-7493-0523)は今春、日本で初めてアクロバットスタジオで高卒認定制度が取れるプログラムを導入した。4月6日には初の入学式が行われた。
2004年に関西初のアクロバットに特化したスタジオとして開業した同スタジオ。提携する学校法人神村学園からの声掛けをきっかけに、プログラムの導入に至った。
同スタジオでは「パフォーマー養成コース」「講師養成コース」の2コースを用意。ストレッチや体幹トレーニングのほか、天井からつるした専用の布「ティシュー」を使って空中で行う技などの実技を中心に、座学講義も行う。同学園の普通科(単位制・広域通信制課程)への在学となり、国語や英語などの科目もリポートなどで学ぶことが可能。通信制課程ではあるものの、卒業時には全日制と同じ卒業証書が授与される。
第1期には「パフォーマー養成コース」3人、「講師育成コース」1人の計4人が入学。4月6日に行われた入学式では、同学園の神村裕之理事長からの式辞や校歌斉唱のほか、同スタジオの講師による、バク宙、大車輪、エアリアルティシュ―などのアクロバット・デモンストレーションが披露された。新入生は「楽しい高校生活にしたい」と話した。
同スタジオ代表の杉本佳美さんは「入学受付を開始してから他府県からの問い合わせが多かった。そうした人たちにも今後入学してもらえるよう、スタジオの2階に寮を建設する予定。来年や再来年にはより人が増えたらうれしい」と意気込みを見せる。