大阪・舞洲(大阪市此花区)に本拠地を置くBリーグ・大阪エヴェッサへの新リーグ「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」のライセンス交付が12月26日、決定した。
同日、Bリーグ臨時理事会の4次審査の結果を受け、全26チーム中最後に参入が決まった。大阪エヴェッサは、2026年から開幕するBリーグの新たなトップリーグ「Bプレミア」に参入する。
参入には、「年間売上高12億円」「平均入場者数4000人」「アリーナ基準を充足したアリーナの利用」の3つの条件を満たす必要があった。大阪エヴェッサのホーム「おおきにアリーナ舞洲」(大阪市此花区北港緑地2)の老朽化に伴い建て替えの話が出ていることもあり、大阪府内で計画されている新設アリーナでの申請を予定していた。しかし、計画が審査に間に合わないとわかり、今年10月になって改修案に急きょ変更。また、2025年3月までだった同アリーナの所有者である大阪市との建物定期賃貸借契約が、2028年3月までの更新が審査発表直前に実質決まった。リーグ側が求める「アリーナ契約にまつわる蓋然(がいぜん)性」を満たすことができ、参入決定にこぎ着けた。
26日にライセンス交付が決定した瞬間、大阪市内の会見場で見守っていたチームスタッフらは歓声を上げて喜んだ。チームを運営するヒューマンプランニング(大阪市中央区)の磯村英孝社長は「4次審査ギリギリ滑り込みの合格という形になり、ヴェッサー(大阪エヴェッサファンの呼称)、行政、パートナー、ステークホルダーの皆さまに申し訳なく思っております」と述べ、「大阪唯一のバスケットボールプロクラブ。地域に根付く、愛されることを念頭に経営していきたい」と決意を新たにした。