日本酒イベント「第5回 和酒フェス@大阪ベイタワー」が4月8日・9日の2日間、大阪ベイタワー(大阪市港区弁天町1)2階アトリウムで開催された。
毎年春と秋の年2回、「季節を感じながら旬の和酒、食、日本文化を楽しむ利き酒祭り」をテーマに、全国各地の蔵元が一堂に集まるイベント。5回目となる今回は前売りでチケットが完売する人気ぶりを見せ、2日間で約1600人が来場した。
会場では、全国28の酒蔵が新酒や生酒など約130種類の日本酒を、入場時に配布するプラスチック製のちょこに注いで提供した。兵庫県の「江井ヶ嶋酒造」や和歌山県の「吉村秀雄商店」、新潟県の「千曲錦酒造」など8蔵は初出店。「SAKE COMPETITION 2017」の純米酒部門で1位と2位を獲得した「作(ざく)」の「清水清三郎商店」(三重)には行列ができた。
物販コーナーでは、容量30ミリリットルの木製杯「キキダルマ」(500円)や日本酒に関する豆知識を記した「日本酒トランプ」(1,500円)など同イベントオリジナルグッズのほか、「吉野杉の樽(たる)酒」(720ml、1,370円)や「歓喜光(かんきこう) 純米吟醸 小さな喜び」(720ml、2,750円)など瓶詰めの日本酒約100種類を販売。ステージイベントでは、和楽器ユニット・TRAinnovation(トライイノベーション)の生演奏や書家・中西咲葉さんと三味線奏者・飯田華那さんによるコラボパフォーマンスを披露した。
今回初めて参加したという20代の女性は「蔵元から日本酒の説明を聞きながら飲み比べができ、とても楽しい。日本酒について深く知るきっかけにもなった」と笑顔を見せた。「江井ヶ嶋酒造」の石田健太郎さんは「日本酒の作り手として、おいしいという感想をじかに聞くことができてうれしい。今後さらにおいしい日本酒を作ろうというモチベーションになる」と話す。
イベント終了後、日下部耐史実行委員長は「旬の日本酒を楽しむだけでなく、蔵元や日本酒が好きな人同士の交流の場にもなっている。今年の秋にも開催を予定しているので、より多くに人に来てもらえれば」と話していた。