海遊館(大阪市港区海岸通1、TEL 06-6576-5501)が現在、ペンギンのベビーラッシュに沸いている。
頭頂部にある白い斑点が特徴で、穏やかな性格のジェンツーペンギン。8月4日時点で生後15日目のジェンツーペンギンの赤ちゃんは、体長約20センチ。同日行われた恒例の朝の体重測定では、830グラムと前日に比べて約200グラム増の数字をたたき出した後、糞(ふん)と尿をスタッフに飛ばすという元気いっぱいの姿をみせ、見ている人たちを和ませた。
ジェンツーペンギンが飼育されている「南極大陸」水槽では、6月に誕生した2羽のアデリーペンギンの赤ちゃんの兄弟が、赤ちゃん特有のフワフワした灰色の毛がかわいらしいと来場客に人気。4羽のオウサマペンギンは、足の甲の上に卵を乗せ、その上から下腹のひだを覆いかぶせる正座のようなスタイルで抱卵を行っている。スタッフらは、毎日ペンギンの赤ちゃんの成長を楽しく見守っているという。
海獣担当の地本和史さんは「今回産まれた赤ちゃんたちは今までのペンギンに比べて成長がとても早く、すくすく元気に成長している。飼育するのが下手な新米ペンギン親の代わりにスタッフが子育てを担うこともあるが、ペンギンの親と人の親では成長のスピードがまるで違い、その度に親の力はすごいと痛感する。みんなこのまま元気に成長してほしい」と笑顔を見せる。