現代アート作品を展示する「TIDE-潮流(タイド)が形(フォーム)になるとき-」が7月6日、北加賀屋駅周辺の3施設で始まった。
同展を主催する千島土地(大阪市住之江区北加賀屋2)は、工場跡や空き家を活用することで北加賀屋を芸術や文化が集積する「アートのまち」にしようと2009(平成21)年から、エリア内に約40カ所のアート関連施設を展開してきた。同社設立110周年を記念する同展では、「人はなぜアートを所有するか?」をテーマに同社が収集したアート作品56点を3つの会場で展示する。
家具店をリノベーションしたメイン会場の「kagoo(カグー)」(北加賀屋5)では、43点のアート作品を収集した順に紹介。建物の間取り図を切り取って組み合わせた「frames of emptiness(フレイムズ オブ エンプティネス)」や非常口のマークをモチーフにした「this is exit square(ディス イズ イグジィット スクエア)」など不動産に関する作品のほか、ベルベット生地に飛行機やビルを描いた「どこかでラッパが鳴っている」や四方向から円を描くように表現した「wit-wit Red(ウィット ウィット レッド)」などを展示する。
サテライト会場の「千鳥文化」(同)では、壁に掛ける掛け軸や香炉など応用美術作品12点を紹介する。「クリエイティブセンター大阪」(北加賀屋4)では、手の形をした巨大オブジェを展示する。
芝川能一社長は「元家具屋のkagooを今後も展覧会場として使用していきたい。若いアーティストが活躍する場にできれば」と話す。
7日以降の開催時間は、7日=13時~20時、8~10日=11時~20時、11日=11時~17時。入場無料。7月11日まで。