だし工場併設のうどん店「大阪製だし所」(大阪市住之江区北加賀屋1)がオープンして1カ月がたった。運営はひろひろ(中央区)。
大阪市内のオフィス街にうどん店「大阪だしのうどん屋ひろひろ」を3店舗展開する同社。新型コロナ禍の影響で来客数が激減したことを受け、新事業として北加賀屋に削り節加工場を設立。工場内にある約33平方メートルの空きスペースで4月3日、毎月第1日曜のみ営業するうどん店をオープンした。座席はカウンター=4席、テーブル=8席。
うどんのだしは、工場で加工したカツオ、サバ、うるめの削り節をブレンドし、真昆布だしと合わせ、うすくちしょうゆで味を付ける「大阪だし」を使用。酸化が進んでいない出来たての削り節を使うことで、だしのうまみが強くなるという。麺はだしとの相性を考え少し太めの幅約3.5ミリにこだわり、工場横のキッチンで製麺し提供する。
メニューは、かけうどん(350円)、きつねうどん(450円)、刻んだ油揚げをのせる「きざみうどん」(400円)、肉うどん(600円)の4種類を用意。削りたてのかつお節をのせた「かつおご飯」(300円)やだしで炊いたかやくご飯(同)などサイドメニューのほか、うどんだしをアレンジした中華そばやそばも月替わりで提供する。
廣田耕一社長は「削り節加工場の定休日に何かできないかと考えたことも出店のきっかけ。うどん店営業日はだし工場見学も行う。『大阪だし』の魅力を発信できれば」と話す。
営業時間は10時30分~14時。