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北加賀屋の大宝タクシーが「空飛ぶタクシー」事業 2025年運航目指す

「Sky Taxi」機体イメージ

「Sky Taxi」機体イメージ

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 北加賀屋のタクシー会社「大宝タクシー」(大阪市住之江区北加賀屋5)が5月19日、eVTOL(電動垂直離着陸機)を活用した「空飛ぶタクシー」事業参入に向け、新会社「そらとぶタクシー」(同)を設立した。2025年の運航開始を目指す。

大宝タクシーの車両

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 2025年に開催する大阪・関西万博では、会場の夢洲までの交通混雑が予想され、混雑を緩和する手段の一つとして空中を移動する「空飛ぶタクシー」の実用化が期待されている。同社によると、タクシー会社が「空飛ぶタクシー」事業に参入するのは日本初といい、2023年にeVTOLを2台以上購入し、2025年には「Sky Taxi(スカイタクシー)」として運航開始を目指す。同じく2023年までに機体の選定、共同事業者・出資者の募集、パイロットの訓練、運航ルートの選定を、2024年までに国や大阪府・市との協議、機体の導入と運航テストを、それぞれ予定する。

 運航ルートは、梅田や難波など大阪市内と夢洲を結ぶピストン飛行と関西国際空港や神戸空港から夢洲へ遊覧しながら飛行する2つのルートを用意。料金体系は、タクシーと同様に初乗り680円、以降10秒ごとに250円を加算する方式を採用する予定。大阪市内から夢洲の所要時間は10~15分で、1人あたりの費用は1万5,000円~2万2,500円、両空港から夢洲の所要時間は約40分で、1人あたりの費用は約6万円。

 運航するeVTOLは、電動モーターで翼を回転させ、垂直に離着陸できる大型のドローンのような機体で、パイロットが搭乗しない自動操縦で飛行する。導入予定の機体は現在、国内で飛行の実証実験が行わているという。

 そらとぶタクシーの宝上卓音社長は「1926(大正15)年に創業し、現存する会社では大阪最古のタクシー会社が挑戦する最先端の事業。地元大阪の企業として大阪・関西万博を盛り上げる一翼を担いたい」と意気込む。

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