北加賀屋のタクシー会社「大宝タクシー」(大阪市住之江区北加賀屋5)は6月21日、車内に乗務員の新型コロナワクチン接種済みの表示を始める。
「不特定多数の人が利用し、密室状態になる車内での感染の不安を取り除けたら」と企画。新型コロナワクチンを接種した乗務員が対応するタクシーの左後部の扉と後部座席から見える場所に「このタクシーの乗務員はワクチン接種済み 安心してご乗車ください」とステッカーを貼る。
同社はグループ会社・南港マリン(堺市)と合わせて約170人のドライバーを抱えているが平均年齢が44歳と若いため、現在の接種率は1割程度という。大宝タクシーの宝上卓音(たくと)さんは「7月より大規模接種会場で公共交通機関やタクシーの運転手の優先接種が始まり、7月中には全乗務員が少なくとも1回は接種できる予定」と話す。
南港マリンの宝上和音(かずと)さんは「車内のアルコール消毒や乗務員のマスク着用など感染防止対策を徹底し、さらにワクチン接種済みの乗務員が対応することで、お客さまには安心して利用してほしい」と呼び掛ける。大宝タクシーは1926(大正15)年に創業し、大阪で現存する最古のタクシー会社。
運行エリアは大阪市と隣接する市(松原市除く)。前日までの予約で、ワクチン接種済みの乗務員の指定も可能。