ホテル「オリエンタルスイーツ エアポート 大阪りんくう」(泉佐野市りんくう往来北1、TEL 072-469-1900)が12月15日、オープンする。運営はホテルマネージメントジャパン(東京都渋谷区)。
JRと南海電鉄2本の鉄道が乗り入れる「りんくうタウン駅」に直結する「SiSりんくうタワー」内(1階・2階・15・16・19~24・26階部分)に開業する同ホテル。「ゆとりと和のもてなし」をコンセプトに和のデザインを施設内に多く施し、インバウンドと日本文化の接点を増やす狙い。
客室は、15・16・19~24・26階に設け、高層階ならではの見晴らしのよい景色を楽しめるのが特徴。部屋数は258室を用意し、ツイン=193室、ダブル=58室、スイート=7室。約200室が30平方メートル以上で、そのうち158室はリビングとベッドルームが独立したゆとりある空間設計を施し、中長期滞在客需要を見込む。
1階ロビーは組子(くみこ)、格子を使って和を強調した内装に仕上げた。このほか、画家の岡田嘉夫さんが同ホテルのために描いた日本画「歌舞伎絵」「源氏物語」「かぐや姫」の3点を展示する。2階のカフェでは朝食としてビュッフェ(1,650円)の提供も行い、季節ごとに変わる3種類のスープとトッピングを用意。自分だけの雑炊を楽しめるという。席数は88席。
同タワー内に同じく入居する「スターゲイトホテル関西エアポート」との差別化について荒木潤一運営本部長は「60%以上の客室でリビングとベッドが独立している点が最大のポイント」と話す。今年85歳になった岡田さんは「自分の作品が評価されるのは死後2、30年してからだと言われていたが、生きているうちに実現できて本当によかった」と笑顔を見せる。