海遊館(大阪市港区海岸通1、TEL 06-6576-5501)に3月17日、新クラゲエリア「海月銀河(くらげぎんが)」がオープンした。
昨年11月以降、クラゲエリアを全面閉鎖し改装していた同館。新エリアは、「クラゲの透明感や、浮遊感、命の拍動、包容感、静謐(せいひつ)感を感じてほしい」と「銀河」をテーマに展開。同館のメイン展示「環太平洋を巡る海の旅」エリアに続く経路で、4階から3階へと移動するエスカレーターの天井には、「銀河」を彷彿(ほうふつ)させる照明を装飾した。
広さは166.4平方メートル。会場は、クラゲの透明感や浮遊感を引き出すために、水槽や解説表示などの照明を最小限に抑え、壁、天井、床などを全て黒で統一した漆黒の空間に仕上げた。各水槽には一筋の照明のみを設置し、クラゲの模様や触手、透明な身体などのクラゲの魅力が際立つ展示を心掛けたという。
水槽は、直径約80~150センチの円形水槽12基と小型水槽5基の計17基を用意。クラゲは、ミズクラゲやアカクラゲのほか、オワンクラゲ、プロカミアジェリーなど約10種類、約300匹を展示する。天井には、約700個の球状照明を円弧状に配置し、「海の流れ」をイメージしたという。広報の西村早苗さんは「日本だけでなく、アメリカやヨーロッパの動物園や水族館など約20カ所を回って展示方法を学んだ」と話し、「一筋の光に透き通るクラゲを多くの人に見てもらいたい」と呼び掛けた。
開館時間は10時~20時。料金は、大人=2,300円、小・中学生=1,200円、4歳以上=600円、60歳以上=2,000円。