海遊館(大阪市港区海岸通1、TEL 06-6576-5501)エントランスビル4階で3月17日から、企画展「顔博」が始まった。
「顔」に特徴のある魚にスポットを当て、生態を解説する同展。同館では「生き物と自然環境の面白さを伝えること」を目的に毎回、「サメ」「熱帯雨林」などテーマを変えて趣向を凝らした企画展を開催している。
期間中、ユニークな顔をした魚16種約50匹を展示する。会場入り口には鏡で作った立体的な「魚の顔」を設置し、両端には、独特の形状を持った口の形が特徴の「プレコ」を展示する。
会場内は、住む場所や食べ物など周りの環境に合わせて、色や形を変える魚の顔を「顔」「口」「目」「顔まね」の4コーナーに分けて紹介する。
顔コーナーでは、顔の周りのフサフサした突起で海草に似せて隠れる「フサギンポ」やゾウの鼻のような顔を持つ「エレファントノーズフィッシュ」などを展示し、口コーナーではおちょぼ口が特徴の「ハコフグ」や岩のような顔の「カエルアンコウ」などを展示。それぞれイラストや会話形式のパネルを使って、特徴や役割などを解説する。
口コーナーで展示する巨大な口が特徴の「メガマウスザメ」は、関西初登場。全長5.17メートルで、頭部のみを液体標本として展示する。
場内にはこのほか、魚の顔と自分の顔を合成して撮影する「顔合成カメラ」も設置。完成した顔写真は、スマートフォンのダウンロードに対応する。
広報担当者の田中雅美さんは「普段あまり目立たないユニークな顔の魚が、当展をきっかけに海遊館のスター的存在になれば」と期待を寄せる。
営業時間は10時~20時。企画展は2018年春まで。