
海遊館(大阪市港区海岸通1)の累計来館者数が10月1日、9000万人を突破した。
1990(平成2)年に開館し、今年7月に35周年を迎えた同館。水族館単体で累計来館者数が9000万人を超えるのは日本初という。
9000万人目として入館したのは、京丹後市から祖父母と訪れた4歳の板垣怜ちゃん。魚が好きな怜ちゃんの希望で、初めて訪れたという。入館ゲート近くで行われたセレモニーでは、村上寛之館長から全長約1メートルのジンベエザメのぬいぐるみと「VIPルーム特別ガイドチケット」が進呈された。
セレモニー後、怜ちゃん家族はVIPルームでジンベエザメなど50種類以上の魚が泳ぐ「太平洋」水槽を見学した。一番好きな魚だというジンベエザメを見た怜ちゃんは「怜ちゃんより大きい」と笑顔を見せた。自身は3回目の訪問という祖父の慎治さんは「ジンベエザメなどいろいろな生き物がいるのが海遊館の魅力。一生忘れられない思い出になる」と話した。
村上館長は「日々の積み重ねの結果、9000万人のお客さまに来てもらえた。ジンベエザメやクラゲなどの展示を通して、これからも命の美しさを伝えていきたい」と話す。