
昆布専門店「舞昆のこうはら」(大阪市住之江区東加賀屋1)が9月30日から、2025年大阪・関西万博内の「大阪ヘルスケアパビリオン」に出展している。
大阪府内の中小・スタートアップ企業の技術や取り組みを週替わりで発信する「リボーンチャレンジ」の一環。9月30日からは、「幸福寿命の実現を目指して」をテーマに、10社を超える企業がライフスタイルなどに関する技術を紹介する。
「舞昆のこうはら」は3つのプロジェクトを紹介。展示の目玉は、同社が約6年かけて開発した食べられる透明フィルム「アルフィル」。昆布由来の水溶性食物繊維「アルギン酸」をフィルム状に加工したもので、水に溶けやすいことからカップ麺のかやく袋やケーキの周囲に巻かれる透明フィルムなどでの活用が期待されているという。このほか、「アルフィル」に美容成分「シルクフィブロイン」を加えたフェースパック「つるつるシルク」や、大阪湾での昆布の大規模養殖を目指す「里帰り昆布プロジェクト」に関する映像資料やパネルも展示する。
「アルフィル」開発に携わる同社研究開発室の湯浅祐輔さんは「いい技術だね、といった感想を来場者から直接聞くことができてうれしい。食や美容などさまざまな場面での実用化に向けて、引き続き研究に努めていく」と話す。
開催時間は9時~21時。10月6日まで。