
サウジアラビア王国の魅力発信イベント「サウジアラビア王国ナショナルデー」が9月23日、2025年大阪・関西万博で開催された。
ナショナルデーは、万博に参加する国が日替わりで自国の文化をアピールするイベント。サウジアラビア王国はアラビア半島に位置する国。2030年には首都・リヤドでの万博開催が予定されている。EXPOホール「シャインハット」で開催された式典には、同国のハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル・ファーレフ投資大臣、同万博参加運営委員会の委員長も務める大串正樹経済産業副大臣らが登壇した。
ファーレフ投資大臣は「国の統一を祝うナショナルデーと日本の秋分の日が重なり、大変喜ばしい。パビリオンは、王国の豊かな遺産や深い文化、真のアイデンティティーを発信しており、サウジと日本をつなぐ架け橋でもある。今回の万博のように、リヤド万博でも私たちの国家ビジョンが成し遂げた成果を世界に披露する壮大な式典となる」とあいさつした。
ライブパフォーマンスでは、剣や太鼓を持って踊る同国の伝統舞踊「アルダ」や同国のフルート「ネイ」と日本の能楽師のコラボステージ、パビリオンで開催しているプロジェクションマッピングの演目「水の物語」などを披露した。
式典終了後、パフォーマーらがシャインハットからサウジアラビア館まで大屋根リング下を練り歩くパレードを行った。沿道には来場客が集まり、手を振ったり写真を撮ったりして楽しんだ。
サウジアラビアパビリオンは、同国の伝統的市場「スーク」をイメージし、茶色の大小さまざまな建物を密集させた外観が特徴。敷地面積は、日本館に次いで2番目に広い約3800平方メートル。展示では同国の文化や伝統、変遷、世界への影響について紹介する。