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大阪南港~別府港航路に25年ぶり新造船 液化天然ガス燃料使う

1月13日に就航する新造船「さんふらわあ くれない」

1月13日に就航する新造船「さんふらわあ くれない」

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 大阪南港(大阪市住之江区)と別府港(大分県別府市)を結ぶ大型フェリー「さんふらわあ くれない」が1月13日、就航を始める。運航は「フェリーさんふらわあ」(同大分市)。

3層吹き抜けのアトリウム

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 同社によると、同航路で25年ぶりの新造船となる「さんふらわあ くれない」(以下、くれない)は、LNG(液化天然ガス)を燃料とする日本初の大型フェリーで、重油使用時と比べて硫黄酸化物はほぼ100パーセント、窒素酸化物は約85パーセント、二酸化炭素は約25パーセントの排出削減が見込めるという。姉妹船の「さんふらわあ こばると」も4月14日、「くれない」と同型の「さんふらわあ むらさき」に交代する予定。

 「くれない」船体の全長は199.9メートル、幅28メートル、総トン数は約1万7114トン。前船の「さんふらわあ あいぼり」より、総トン数は約1.85倍に大型化したが、旅客定員は6人増の716人にとどめ、一人当たりの内装面積を約1.5倍に拡大。車両積載台数は、トラック137台、乗用車100台となる。

 内装は和のデザインを基調とし、別府の伝統工芸である竹細工をイメージした装飾を随所に施す。エントランスホールは、天井にプロジェクションマッピングを投影する3層吹き抜けのアトリウムを設ける。レストランの席数は1.5倍に、大浴場の面積は2倍にするなど、ゆったりとしたパブリックスペースも確保する。

 客室は、多様なニーズに対応する22タイプ252室を用意。新造船では、個室割合を4割から6割に高めた。バルコニー付きの「スイート」、窓に障子を備えた畳敷きの「デラックス和室」、出張や一人旅で利用できる「スーペリアシングル」、相部屋の「プライベートベッド」など。「スイート」と「デラックス」タイプの一部は、和室と洋室の2部屋を内扉で連結するコネクティングルームとして利用できる。

 赤坂光次郎社長は「脱酸素社会に配慮した環境型フェリー、トラックスペースを50パーセント増やした物流型フェリー、快適な空間を提供する旅客型フェリーの3テーマで『くれない』を造った」と自信を見せる。

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