「星野リゾート　リゾナーレ大阪」（大阪市住之江区南港北1）が12月16日、南港の「ハイアットリージェンシー大阪」内にオープンする。

窓にお絵描きをして楽しむ姉弟

　星野リゾート（長野県軽井沢町）が運営するリゾートホテル「リゾナーレ」ブランド西日本初進出となる同施設。北海道・トマム、栃木県・那須などに展開し、大阪が6施設目。子どもの教育をコンセプトに、23・24・26階に64室の客室を、最上階の28階には創造的思考を育んでもらうという「アトリエ」を、それぞれ設ける。ハイアットリージェンシー大阪がレストランや客室サービスを、リゾナーレ大阪が体験プログラムを、それぞれ提供し、両社が共同運営する「コラボレーションホテル」を採用する。

　客室は、主なターゲットで乳幼児連れのファミリーがくつろげるように靴を脱いでもらう仕様に改装し、壁には赤と白のグラフィックデザインを施す。一部の客室は、専用のクレヨンで室内の壁や窓にお絵描きができ、ロープでできたジャングルジムで遊べる「アトリエルーム」を用意する。

　宿泊者のみ利用できるアトリエでは、イタリア発祥の乳幼児教育「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れたプログラムを用意。約470平方メートルの施設内は、石や木などの自然物から歯車やアクリルなどの工業製品までさまざま素材を学んでもらう「興味エリア」、絵の具や筆、画用紙、粘土を使って自由に創作してもらう「探索エリア」、芸術の専門スタッフ「アトリエリスタ」との対話を通して表現を深めてもらう「表現エリア」（要予約）の3つに分ける。

　福本博隆総支配人は「アトリエや客室から望む南港は絶景。大阪近郊から3、40分の距離でリゾート感が味わえ、マイクロツーリズムにも最適。ファミリーフレンドリーなシティホテルを目指す」と話す。

　1泊1室当たりの宿泊料金は1万8,000円～。アトリエの営業時間は、9時～12時、13時～18時。利用料は子ども（1歳～12歳）＝1万5,000円。