
船や海運の魅力を発信する体験型ミュージアム「ふねしる」が7月19日、大阪・南港のATC(大阪市住之江区南港北2)ITM棟2階にオープンした。
海運事業を手がける「商船三井」(東京都港区)が運営する同施設。小・中学生をメインターゲットに、見て、触れて、遊べる体験型展示を展開する。広さは約500平方メートル。
施設内を3エリアに分けて構成。「海運を知る」コーナーでは、船が日々の暮らしを支える様子を映す横幅30メートルのパノラマシアターや世界で運航している船の場所をリアルタイムで示すパネルなどを展示。「仕事を知るエリア」では、310度を囲うLEDスクリーンを見ながら船の操縦体験ができる「操船シミュレーター」や船のエンジン模型のほか、機関士、航海士などの船に関わる職種を紹介するパネルを設置する。「商船三井グループを知る」エリアでは、同社の140年以上の歴史をたどるパネル展示や乗組員の制服を着用して撮影できるフォトブースを展開する。
併設するカフェでは、「ふねしるビーフカレー(中辛・甘口)」(750円)や淡いブルーの「ふねしるソフトクリーム」(450円)のほか、ブルーのライチソーダを使うドリンク「濃い青のソーダ」(480円)などもそろえる。オリジナルグッズを販売するショップも設ける。
館長の上田和季さんは「近くには、商船三井のさんふらわあ乗り場や2025年大阪・関西万博会場の夢洲がある。ふねしるでの体験が、海運の役割や仕事について学んでもらえるきっかけになれば」と話す。
開館時間は10時~18時(金曜・土曜は18時30分まで)。木曜休館。入館料は、高校生以上=800円(土曜・日曜・祝日は900円)、小・中学生=400円(同450円)、6歳以下無料。