
チリ海軍の練習帆船「エスメラルダ」が6月14日、大阪港・中央突堤北岸壁(大阪市港区海岸通1)に入港した。
「海の貴婦人」と称されるエスメラルダが大阪港に入港したのは、1983(昭和58)年以来42年ぶり。チリが2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展したことを記念し、寄港した。同船は、4月5日にチリ・バルパライソ港を出発し、イースター島や米・ハワイを経て、大阪に到着。友ケ島水道(和歌山県)からは、同万博にパビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャンドーム)」を出展するゼリ・ジャパンが保有する「BLUE OCEAN みらいへ」がエスコートシップとして帆走した。
岸壁には、チリ国旗を手にエスメラルダの入港を迎える人が集まり、入港歓迎式典が行われた。横山英幸大阪市長は「大阪港とバルパライソ港は、1983年に姉妹港提携を結んでいる。チリと日本、そしてチリと大阪の友情が永遠に続くことを願っている」とあいさつ。アンドレス・ガジェゴス艦長は「エスメラルダが大阪の地を訪れるのは今回で3回目。初めての訪問は55年前の1970(昭和45)年で、大阪万博に参加するためだった。チリの代表団の一員として大阪・関西万博の活動に参加し、チリの存在をアピールできることを誇りに思う」と話した。
エスメラルダとBLUE OCEAN みらいへの両船は6月16日・17日の2日間、一般公開される(事前予約不要)。