摂南大学(学長:久保康之)法律学科の増田ゼミ(増田知也准教授)は、8月9日に京田辺市と協働で、小学生を対象としたイベント「おかしな時間」を京田辺クロスパークで開催します。
本イベントは、京田辺市が抱える「子どもの地域離れ」「公共施設の活用率低下」という地域課題の解決を目指し、同ゼミの学生チームが令和6年度「きょうたなべ政策グランプリJAPAN」決勝プレゼンテーション大会で提言した政策を実現するものです。学生自らが主体となって地域課題に向き合い、「京田辺市ええまちつくろう事業補助金(まちづくり提言トライ補助金)」の補助を受けて実施されます。
【本件のポイント】
●子どもの地域愛を育み、将来的な転出防止によって地域課題の解決を目指す
●学生が地域の人口減少や公共施設の低利用率など、実際の社会課題を調査・分析し政策提言を 実現
●大学生21人が運営に参加し、京田辺に関するクイズやゲーム、特技を活かしたミニ講座を提供
■イベント概要
名称 :おかしな時間
開催日 :2025年8月9日(土) 10:00~16:00
場 所 :京田辺クロスパーク(京都府京田辺市興戸小モ詰7-3)
対 象 :小学生
参加費 :無料
主 催 :摂南大学増田ゼミ
内 容 :
参加者は京田辺に関するクイズ、輪投げ、ストラックアウト、ビンゴなど複数のゲームブースを回り、ポイントを獲得。貯めたポイントは駄菓子と交換できる仕組みとなっています。
また、運営に携わる大学生21人のうち、3年生14人がそれぞれの特技を活かした15分間のミニ講座も開催。陸上部による「速く走る方法講座」や「初心者のためのメイク講座」など、大学生ならではの多彩なプログラムを提供します。
■開催背景
本イベントは、現3年生の学生チームが令和6年度「きょうたなべ政策グランプリJAPAN」で提言した政策の実現です。学生たちは調査を通じて、京田辺市では子どもの人口比率が全国上位5%以内と高い一方で地域活動参加率は低く、20-24歳以降の人口減少が顕著で就職による地域離れが課題となっていると考えました。また、公共施設の利用率も低く、有効活用が求められている状況でした。
これらの「子どもの地域離れ」「公共施設の活用率低下」という課題に対し、同チームは書類・動画審査を突破して決勝プレゼンテーション大会に出場し、子どもたちが安心して過ごせる「サードプレイス」の創出を提案。幼少期から地域への愛着を育み、将来的な転出の防止につなげることを目指しました。
決勝出場チームには提言した政策の実施が求められており、「京田辺市ええまちつくろう事業補助金」を活用して今回の実現に至りました。
プレゼンテーションの様子
■今後の展開
今回の「おかしな時間」は1日限りの開催ですが、学生たちの最終目標はより大きな構想にあります。政策提言で掲げた「子どもたちが安心して過ごせるサードプレイスの創出」を実現するため、イベントの反響や参加者の声を踏まえて、定期開催や常設の居場所づくりへの発展を検討しています。
大学での学びを実社会での実践につなげ、更にその成果を次の政策提言に生かすという好循環を生み出すことで、学生が提言した政策が真の地域課題解決につながる貴重な実例として、今後の展開が注目されます。
■増田ゼミの活動
増田ゼミでは、各地で開催される政策立案コンテストに積極的に参加し、政策提言や政策の実践に取り組んでいます。「全国大学政策フォーラムin登別」や「氷川流域連携・全国大学生政策アカデミー」に出場するなど、学生が実社会の課題解決に向けて継続的に活動しています。学生の自主性と多様性を重視し、一人一人が主体的に学びながら互いの個性を活かして社会貢献につながる活動に取り組むことを大切にしています。
「全国大学政策フォーラム in 登別」での様子