体験型アートイベント「新感覚ストア2020」が3月15日、大阪・此花区のイベントスペース「PULL」(大阪市此花区梅香1)で始まった。
大阪と奈良に展開するアートスクール「アトリエe.f.t」(中央区)のスクール生や卒業生、研究生などがアート作品を展示する同イベント。2001(平成13)年から毎年3月に開催していた「e.f.t展」を刷新し、昨年「新感覚ストア」として初開催。7日間で約1000人を動員した。
今年は新たな試みをして、遊び心ある入場料制度を導入。内容は、入場料として設けた10円を支払うと、ピカピカの10円がキャッシュバックされるというもの。スタッフらが準備期間の合間を縫って、研磨剤で磨き上げたという。スタッフのターキーさんは「来場した皆さんが楽しんでもらえたら」と笑顔で話す。
元鉄工所で約80坪の開放感ある倉庫を会場に、4歳~40歳の作家約30人が制作したアート作品が約50点並ぶ。展示作品のコンセプトは「アートの敷居を下げる」。作品は見て楽しむもの以外にも、自身の恥ずかしい思い出を祭る「恥部神社」や、抜け毛をマネキンに植毛する「抜け毛植える屋さん」など、思わず笑ってしまうような参加型のアート作品も多数展示。展示作品は、購入も可能(一部対象外)。
そのほか、偉人の落書きを楽しみながら、コーヒーやチューハイなどを楽しめるカフェバー「らくがお CAFE&BAR」や、描いた偉人落書きで「いいね!」の数を競う「らくがおバトル」イベントなども用意する。
ターキーさんは「『アートは難しい』と思われがちだが、生活のすぐ側にあるもの。作品に触れることで、アートを身近に感じてもらえたら」と期待を込める。
開催時間は11時~19時(21日は21時まで)。今月22日まで。