
ドイツの魅力発信イベント「ドイツナショナルデー」が6月20日、大阪・関西万博内で開催された。
ナショナルデーは、万博に参加する国が日替わりで自国の文化をアピールするイベント。EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」で行われた式典では、古賀友一郎経済産業副大臣やフランクワルター・シュタインマイヤー連邦大統領らが出席した。
古賀副大臣は「日本とドイツは、同時に近代国家に向けて歩み出した共通点がある。法学、医学、自然科学、音楽など、さまざまな分野で多くのことをドイツから学んできた。今回の展示を通じて、ドイツの魅力が日本、さらには世界に広く伝わることを期待している」とあいさつ。シュタインマイヤー連邦大統領は「この万博は、未来を体感し想像する場であり、開催される場所に変化をもたらす。同時に、いかなる変化が未来の社会のために可能であり必要不可欠であるかが示される」と話す。
その後、大阪を拠点に活動する音楽団体がベートーベンの「歓喜の歌」を歌い上げ、ドイツ人の父と日本人の母を持つピアニスト、アリス=紗良・オットさんが同じくベートーベンの「月光ソナタ」を披露。演奏が終わると、ひときわ大きな拍手が起こった。
ドイツパビリオンは、手のひらサイズで球体のマスコット「サーキュラー」と共に、「循環経済(サーキュラーエコノミー)」をテーマにした展示を展開。木や植物など緑に囲まれた敷地に、7つの円柱で構成した木造建築物を設置する。