
2025年大阪・関西万博のイタリア館前に6月5日、イタリア野菜の菜園が設けられた。
同万博のテーマウイーク「食と暮らしの未来」を記念して菜園を新設。約10平方メートルの菜園4つを設け、ズッキーニやカタローニャ、フェンネル、バジルなど約20種類のイタリア野菜を植える。イタリア農業・食料主権・森林省のフランチェスコ・ロッロブリージダ大臣が菜園の落成式に出席し、「畑は食べ物を作り出すだけではなく、その環境や土地を守ってくれるもの。私たちの土地をこれから守ってくれる大切なものは農業」とあいさつで述べた。
菜園は、岡山県の「矢掛町イタリア野菜プロジェクト」が手がけた。矢掛町は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でイタリアチームのホストタウンに認定されたが、コロナ禍により、チームとの交流イベントが全て中止に。町内で栽培した野菜を合宿所に送りチームを応援したことをきっかけに、2022年に同プロジェクトを立ち上げ、以後、町内でイタリア野菜の生産を進めている。