JTB西日本(大阪市中央区)は、今年4月1日に関西国際空港へ開設した「関西ツーリストインフォメーションセンター 関西国際空港」の利用者動向を取りまとめた。
同インフォメーションセンターは、インバウンド誘客に取り組む観光関連事業者やグローバル展開を目指す企業に対して訪日外国人旅行者との「マッチングの場」を提供し、関西エリアの訪日外国人拡大につなげることを目的に、従来あった「関西観光情報センター」「トラベルデスク」「トラべレックス」の運営を一体化し、新たに1階の国際線到着ロビーに開設したもの。
日本語・英語・中国語・韓国語スタッフを配置し、関西や全国各地の観光情報・交通情報を提供する「インフォメーションセンター」、訪日外国人向けオプショナルツアー、宿泊施設、各社交通機関発行パスの販売を行う「トラベルデスク」、外貨両替サービスを備え、初年度30万人の利用を見込んでいる。
オープン後1カ月の利用状況は、インフォメーションセンターが約1万6500件(1日当たり約550件)、トラベルデスクが約1万4000件(同500件)。インフォメーションセンター利用者の国籍別シェアは、1位=韓国(16%)、2位=中国(15%)、3位=台湾(14%)、4位=香港(11%)、5位以下はタイ、マレーシア、フィリピンと続き、全体の75%がアジア圏となっている。特に中国からの利用者は昨年度の2倍に拡大。旅行訪問先としては、1位=大阪(58%)、2位=京都(21%)、3位=奈良(5%)で、来日目的は「買い物」が多いという。
利用者の特性については「大半の方がスマートフォンを持ち、綿密なスケジュールを立てている」「特に台湾、香港、韓国からの旅行者は、インターネットの情報で旅行プランを立てる傾向が強い」「旅行形態として、夫婦や家族(2世代、3世代)に加え、女性グループが目立つ」「宿泊施設の予約が取れないまま来日され、当日の宿泊依頼をされる方も増えている」などとしている。