
2025年大阪・関西万博に向けて改修工事を進めていた大阪環状線・弁天町駅(大阪市港区波除3)の新駅舎が3月1日、オープンした。
万博会場の最寄り駅・大阪メトロ中央線「夢洲駅」への主要乗換駅となる同駅。万博期間中、来場客の集中が予想されることから、大阪環状線と大阪メトロ中央線の乗り換え経路の円滑化を目的に新駅舎を整備。現状の乗降客数は1日平均約7万人で、万博期間中は約22万人の利用を見込む。
新駅舎は3階建てで、既存の南北改札の間に建設。「中央南口改札」「中央北口改札」のほか、大阪環状線内回りのホームに直結し大阪メトロ弁天町駅の東改札まで段差がない連絡通路で移動できる「内回り改札」の3つの改札を新設した。1階には「セブンイレブン ハートイン」「スターバックス コーヒー」「ココカラファイン」の3店舗が出店する。
同日、新駅舎前にはにぎわい空間「べんてんひろば」もオープン。人工芝を敷いたり「木チップアスファルト舗装」を施したりした広場で、万博期間中さまざまなイベントを展開。交流やにぎわいを創出する新たなコミュニケーションスペースとなることを目指す。広さは3400平方メートル。
JR西日本(北区)阪奈支社長の水口英樹さんは「大阪・関西万博を見据え、エレベーターの定員数を17人に増やしたり、ホームに防護柵を設置したりと、スムーズに利用できるよう整備を行った。万博を含めまちの結節点として活用してもらえれば」と話す。