日本酒イベント「第6回 和酒フェス@大阪ベイタワー」が11月11日・12日、弁天町の大阪ベイタワー(大阪市港区弁天1)2階アトリウムで開催された。
毎年春と秋の年2回、全国各地の酒蔵が一堂に集まる同イベント。6回目となる今回は、酒類業界を盛り上げ、蔵元との交流を楽しんでもらおうと、32蔵がブースを出店。チケットは前売りで完売する人気ぶりを見せ、2日間で1600人以上が来場した。
会場では、全国18府県の新酒や生酒など160種類以上の日本酒を、入場時に配布するプラスチック製のちょこに蔵元自ら注いで提供した。若手社員が手がける新ブランド「別鶴(べっかく)」の「白鶴酒造」や「浜福鶴」の「小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」(以上兵庫県)、「庵(あん)」の「熊屋酒造」(岡山県)が初出店。「お燗(かん)酒コーナー」では50種類以上の日本酒を、それぞれの酒蔵が最適と考える温度で提供した。
物販エリアでは、どて煮やかす汁などのフードのほか、「作(ざく) 純米吟醸 Zラベル」(750ミリリットル、1,980円)や「神鷹 純米酒 水もと仕込み」(720ミリリットル、1,050円)、「白鶴 別鶴 陽だまりシュノーケル」(720ミリリットル、2,940円)など瓶詰めの日本酒100種類以上を販売。特設ステージでは、サックス奏者・関真哉さんやハープ奏者・小原綾乃さん、フルート奏者・佐野里穂さんによる生演奏が披露された。
初めて来場したという30代の女性は「最近日本酒をよく飲むようになり、友人の誘いを受けて参加。蔵元が直接薦めてくれるため、自分好みの日本酒とたくさん出会える機会になった」と笑顔を見せた。「小山本家酒造」の根本雄馬さんは「来年3月に販売を予定する『爽吟』を試飲限定で提供した。日本酒好きの人から直接聞いた感想を生かし、より良い商品に仕上げたい」と意気込んでいた。
日下部耐史実行委員長は「急に気温が冷え込んだこともあり、『お燗酒コーナー』には行列ができた。季節を感じながら旬の日本酒を楽しんでもらえるいい『和酒日和』になった」と話す。