「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」が7月15日、大阪・南港の「ATC」(大阪市住之江区南港北2)ITM棟2階「ATCギャラリー」で始まった。
探検家で博物学者のロイ・チャップマン・アンドリュースをはじめとする、化石を発掘・研究する「化石ハンター」に焦点を当てた同展。過去100年間に中央アジアで発見された恐竜や大型哺乳類などの標本約100点を展示する。昨年7月の東京を皮切りに大阪・名古屋と合わせて3会場を巡回する。
会場は6章で構成する。見どころは、絶滅した大型獣「チベットケサイ」の全身復元骨格標本と全長約3メートル・高さ約1.5メートルの生体復元モデル。どちらも世界初公開となる。恐竜の卵の化石や、映画「ジュラシック・パーク」に登場する「ベロキラプトル」の全身骨格、「ピナコサウルス」の幼体の化石なども展示する。化石調査の歴史や秘話、氷河時代の大型哺乳類の起源と放散に関する学説「アウト・オブ・チベット」なども地図や写真を使って解説する。
同展担当者の大槻修士さんは「恐竜の化石を展示するだけではなく、化石採掘に関する研究方法や現場の様子なども資料と映像で分かりやすく紹介している。夏休みの自由研究などにも活用してもらえたら」と話す。
開催時間は9時30分~16時30分。入場料は、一般・大学生=1,800円、中学生・高校生=900円、子ども(3歳以上小学生まで)=600円。9月24日まで。