どら焼き専門店「堺南蛮どらやきザビエル」(堺市堺区錦之町)が阪堺電車綾ノ町駅近くにオープンして6月10日で1カ月がたった。
堺市出身のグラフィックデザイナー・藤木達三さんが、子どもから大人まで幅広い層が楽しめる新たな「堺土産」を作ろうと手がけた同店。どら焼きに生クリームを合わせた「和洋折衷」のどら焼きをテイクアウトで販売する。藤木さん自らデザインしたどら焼きのパッケージは、堺にゆかりのある「フランシスコ・ザビエル」がどら焼きを食べているイラストを描く。パッケージ上部を切り取ると、どら焼きがザビエルの頭頂部に見えるようにデザインしたという。
どら焼きは、三重県で300年以上続く和菓子店「小原木本舗 大徳屋長久」(三重県鈴鹿市)の監修の下、堺産の米粉を使ったグルテンフリーの生地に甘さ控えめのあんこと生クリームを挟む。
ラインアップは5種類。つぶあんを挟んだ「あんこ」(250円)、つぶあんと生クリームを挟んだ「生クリームあんこ」(300円)のほか、堺の製茶会社「つぼ市製茶本舗」(堺市堺区九間町)の茶葉を使ったクリームを挟んだ「紅茶クリーム」「抹茶クリームあんこ」「ほうじ茶クリームあんこ」(以上300円)をそろえる。今後は季節限定商品も用意する。
藤木さんは「パッケージの面白さやかわいさで、地元の年配の方から外国人観光客までが来店し、300個が2時間で売り切れた日もあった。堺土産の新定番になれば」と話す。
営業時間は11時~17時。日曜~火曜定休。