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大阪・北加賀屋で巨大アート作品展「オープンストレージ2016」

巨大作品展示の様子

巨大作品展示の様子

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 大阪・北加賀屋の「MASK」(大阪市住之江区北加賀屋5)で9月2日、巨大アートの作品展「オープンストレージ2016」が始まった。

やなぎみわさんの「移動式舞台車」

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 広さ約1000平方メートル、高さ9メートルの鋼材加工工場・倉庫跡を利用した大型アート作品の収蔵庫である「MASK (MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」は、2012年にオープン。2014年から同イベントを開催してきた。初回の客層はアート好きの人が中心だったが、メディアや口コミなどから一般の人にも広まり、昨年11月は2700人が来場。これまで延べ5400人が来場した。3回目となる今回は、メインアーティストとしてやなぎみわさんを迎え、国際的に活躍する現代美術作家6人の11作品を展示。未就学児向けの鑑賞ツアーも実施し、ファミリー層の拡大を狙う。

 やなぎさんは、演劇上演のために改造し、派手に装飾を施した大型トレーラー「移動舞台車」を展示。初日からの3日間は、同作品を使用し、野外演劇の公演も行った。そのほか、宇治野宗輝さんが現地で1カ月滞在し、建築家の協力を得て作り上げた、高さ6メートルの変形する家「THE HOUSE」や、ヤノベケンジさんの巨大な金属製ロボット「ジャイアント・トラやん」(高さ約7.2メートル)などの作品を展示する。

 北加賀屋エリアはかつて造船業で栄えたものの、現在では工場移転や高齢化による空き地・空き家が増加し、空洞化が進んでいる。そこで、同エリアで不動産業を営む千島土地(北加賀屋2)は2009年、名村造船所大阪工場跡地(近代化産業遺産)を中心に、「芸術・文化が集積する創造拠点」として地域再生を目指す「北加賀屋クリエイディブ・ビレッジ(KCV)構想」を提唱。2012年には一般財団法人おおさか創造千島財団(同)を立ち上げ、保存が困難な巨大アートを無償で保管・展示している。

 開催時間は13時~19時。入場無料。9月19日までの金曜・土曜・日曜・祝日のみ開催。

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