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日本国際博覧会協会が大阪・関西万博「迎賓館」内部を初公開

建物中央に設けられた水盤には空や景色が映り込む

建物中央に設けられた水盤には空や景色が映り込む

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 2025年日本国際博覧会協会が10月15日、大阪・関西万博で世界各国のゲストをもてなした「迎賓館」を公開した。

ミャクミャクと大屋根リングをモチーフにしたデザート

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 会期中、迎賓館では万博参加国の国王や大統領、首相などを160回以上迎え、料理を提供するなどしてもてなした。これまで、警備上の理由から内部は非公開だったが、万博閉幕に合わせ初公開した。

 迎賓館は、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」後方の一般来場者が入れない場所に位置する。デザイン監修は、万博の会場デザインプロデューサーで「大屋根リング」を設計した建築家の藤本壮介さんが務めた。コンクリートやガラスを基調にした平屋建てで、床面積は約4600平方メートル。「輪の回廊」をテーマに建物中央部の屋根を丸く切り抜いた構造で、「大屋根リングと呼応したデザイン」が特徴。吹き抜け部分には柳の木を1本植えた水盤を備える。

 水盤を囲むように「夢洲」「咲洲」「舞洲」と名付けた貴賓室3部屋、リーガロイヤルホテルが運営し和洋折衷のコース料理や松花堂弁当を提供した「ダイニングルーム」、各国が返礼のレセプションを行った「バンケットルーム」などが並ぶ。貴賓室では、茶道の三千家が週替わりで海外の賓客を呈茶でもてなした。

 同協会儀典長の引原毅さんは「世界のトップの方々に、日本の魅力や強みを強く印象づけることができ、成果を上げられたのでは」と話す。

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