
トークイベント「サッカーの“推し活”から考える、人生100年時代の“幸福寿命”」が9月7日、2025年大阪・関西万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」で開催された。
スポーツの魅力発信を目的に、スポーツ庁が主催するイベント「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」の一環。Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎さん、サッカー元日本代表でJリーグ特任理事の内田篤人さん、お笑いコンビ「ますだおかだ」の増田英彦さん、サントリーウエルネス(東京都港区)の栗原勝範社長が登壇した。
イベントでは、Jリーグとサントリーウエルネスが2021年から取り組む活動「Be supporters!」を紹介。高齢者や認知症患者などに、地元サッカークラブのサポーターになってもらうことで、クラブや地域を支える存在になることを目指す活動。2024年時点で、230施設、延べ1万人以上が参加している。
その後、兵庫・神戸の介護施設に入居する80代のテルコさんが、介護施設での試合観戦をきっかけに「推しの選手」ができ、直接本人に会う様子を紹介する映像を上映。川淵さんは「こういう事例が、全国に広がっていけばいいなと思う」と目頭を押さえた。「年を取ってくると、喜怒哀楽があまり表に出なくなって、特に笑顔が少なくなっていく。(テルコさんのような)喜ぶ姿を見ると、本当にJリーグは良いことをしているなと感じる」とも。