
「米国パビリオン」が4月13日、2025年大阪・関西万博会場内にオープンした。
「共に創出できることを想像しよう」をテーマに5つの展示を設ける同パビリオン。広さは約3000平方メートルで2階建て。V字型に配置した三角形の木造建物2棟の中央に一辺約13メートルのキューブ形の建物が宙に浮かんで見えるように設計した。2棟の壁面には、2面の巨大なLEDスクリーンを設け、米国の名所を映し出す。
展示は、「つながり」「イノベーション」「旅」「宇宙」「打ち上げ:月へ、そしてその先へ」の5つで構成。目玉は、キューブ形の建物で展開する「NASA」によるロケット打ち上げの疑似体験。視覚演出や音響、照明によって、地球から月へと出発し、宇宙を巡る旅を没入体験できる。このほか、1970(昭和45)年に開催された大阪万博での目玉の一つ「月の石」の展示や、同パビリオンの星型のマスコットキャラクター「スパーク」による先進技術の紹介、全米50州とワシントン特別区、その他の米国領土を探索する映像展示なども行う。
レストランでは、チャイブのビネグレットドレッシングと赤ワインをかけた「アポロ・コブサラダ」(1,350円)や、アラスカ州のサーモンを使った「オーロラ・アラスカンサーモンバーガー」(1,620円)、メイン州産のロブスターを挟んだ「ステラ・ロブスターロール」(2,650円)などを提供。フレンチフライ(600円)、クリスピーオニオンリング(650円)などの軽食や「メテオライト・ロッキーロードブラウニー」、バニラソフトクリームにシナモンホイップクリームなどをトッピングした「ギャラクシーサンデー」(以上800円)などのデザートもそろえる。
4月13日の開幕初日には、1万人以上が来場した。米国パビリオン代表代理のトム・ウェイさんは「米国パビリオンが来場者にとって万博の見どころの一つとなると信じている。この体験に迎え入れられることも楽しみにしている」と話す。